一般歯科
一般歯科とは?
一般歯科とは、一般的な歯科診療を行うことです。基本的には「虫歯治療」や「根っこの治療(歯内治療・根管治療)」「歯周病治療」「入れ歯治療」を指します。
ほかには「審美歯科」や「矯正歯科」「口腔外科」などの診療分野がありますが、それらとは分けて、歯科医院が主に行っている歯科診療を「一般歯科」と言います。
また、ホワイトニングなどの審美歯科や歯並びを整える矯正歯科は自由診療で治療費は全額自己負担となりますが、一般歯科は保険内診療で行うのがほとんどです。そのほか、ひとつの診療科目に特化している専門歯科とは違って、一般歯科は幅広い診療項目に対応していることが特徴です。
たとえば、歯の痛みや歯がぐらぐらする感覚を覚えたら、まずは一般歯科を受診する必要があります。一般歯科では、患者さんのお口の状態を確認して幅広い項目で診断することができ、必要に応じて専門性の高い診療項目へ移行することも可能です。
当院の虫歯治療
虫歯治療で痛みに不安を覚えている患者さんが多いのではないでしょうか。当院は痛みに配慮した治療を心がけています。
さらに、電動麻酔器を使用し、ゆっくりと常に同じ圧力で麻酔液を注入するので、手動で麻酔を行う場合よりも注入圧を感じにくく、患者さんの負担も少なくなっています。
また、当院は最新の医療機器を導入し白いつめ物・かぶせ物が可能です。
患者さんが不安を覚えることなく、リラックスした状態で治療を受けられるよう取り組んでいます。小さなお子さまや痛みが苦手な方は、ぜひお気軽にご相談にいらしてください。
虫歯の進行段階
虫歯の進行段階は、C0・C1・C2・C3・C4の大きく5段階に分けられます。「C」は虫歯のラテン語「カリエス(caries)」を意味しています。
虫歯の進行段階ごとの症状と治療法は次のとおりです。
進行度 | 症状 | 治療法 |
---|---|---|
C0 | ・歯の表面がやや溶けている状態 ・白っぽく濁った見た目になる ・虫歯になりかけで、虫歯の穴はない ・特に痛みや自覚症状がない |
・ブラッシング指導 ・フッ素塗布で治ることがある ・歯は削らない |
C1 | ・エナメル質まで虫歯が進行した状態 ・歯に小さな穴があく ・痛みなど自覚症状がほとんどない |
・虫歯になった部分を削る ・コンポジットレジンで削った部分を埋める |
C2 | ・歯の中の象牙質まで虫歯が進行した状態 ・穴があいて黒っぽくなる ・冷たいものや甘いものがしみる ・痛みを感じはじめる |
・虫歯になった部分を削る ・コンポジットレジンで埋める ・虫歯が大きい場合は型取りしてインレーやクラウンをかぶせる |
C3 | ・神経まで虫歯が進行した状態 ・激しい痛みを感じる ・歯に大きな穴があく |
・神経を取り除く根管治療を行う ・かぶせ物をして歯の機能を戻す |
C4 | ・歯根の奥まで虫歯が進行した状態 ・歯がほとんどなくなっている ・神経が死んでいるため歯の痛みを感じない ・口臭が強くなる ・歯肉が腫れて膿がたまり激しい痛みを感じる |
・根管治療を行ってかぶせ物をする ・かぶせ物ができないケースは抜歯する ・抜歯後は入れ歯やブリッジ、インプラントで歯の機能を戻す |
C0|歯の脱灰
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C0は歯が脱灰(だっかい)している状態です。脱灰とは、歯の表面のエナメル質からカルシウムやリン酸が溶け出す現象で、虫歯の原因です。
C0の段階では基本的に痛みや見た目の大きな変化など、自覚症状がほとんどありません。
また、「再石灰化(さいせっかいか)」とよばれる、唾液などのはたらきにより歯の表面に再びエナメル質が形成される現象が起こることで、C0が治る場合があります。そのため、C0の段階では歯を削らずに、フッ素塗布やブラッシング指導などを行います。
C1|エナメル質まで虫歯が進行
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C1は、歯の表面のエナメル質まで虫歯が進行している状態です。
エナメル質には神経がないため痛みはあまり感じませんが、C1の状態を放置すると虫歯が徐々に悪化していくため、早期に治療を始めることが大切です。
C1の場合は、虫歯の菌に感染している歯の表面のみ削り、「コンポジットレジン(CR)」とよばれるプラスチック素材を埋めて治療します。
また、C1の段階で虫歯を発見・治療することで、軽度の虫歯治療で済ませられます。しかし、自己判断でC1の状態は気づきにくいため、定期検診を受けて発見する必要があります。
C2|象牙質まで虫歯が進行
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C2は歯の中の「象牙質(ぞうげしつ)」まで虫歯が進行している状態です。
象牙質の近くには血管や神経が通っており、冷たいもの・甘いものを食べると痛みを感じたりしみたりします。穴があいて黒っぽくなっているので、見た目でもわかりやすいです。
C2の段階では、虫歯が侵食している部分を削って「インレー」とよばれるつめ物で保護する治療を行います。
C3|神経まで虫歯が進行
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C3は象牙質の下にある神経まで虫歯が進行している状態です。炎症が起きて激しい痛みを感じるようになります。
C3の段階では、歯の内部にある細菌を取り除いて虫歯に侵された神経を取り、そのあとにかぶせ物を装着する根っこの治療(根管治療)を行うのが一般的です。
また、C3になると「急性歯髄炎(きゅうせいしずいえん)」という炎症により麻酔も効きにくくなります。そのため、場合によっては先に炎症を抑えて、麻酔が効きやすくなってから虫歯治療を開始することがあります。
C4|歯の根まで虫歯が進行
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C4は虫歯が歯の根っこまで進行している状態です。虫歯の穴が広がって、歯がほとんどなく歯根だけが残っています。
神経が死んでしまっているため痛みを感じなくなることがあり、「虫歯が治った」と思われる方がいますが、周囲の歯にも影響を及ぼす可能性があるのでできる限り早期に虫歯の治療にお越しください。
また、神経が死んで化膿することにより、膿がたまって口臭が強くなったり、頬が腫れたりするという症状もあります。
症状によっては抜歯が必要になることがあり、抜歯後は入れ歯やブリッジ、インプラントなどの治療を行い、歯の機能を戻します。
根管治療とは?
根管治療(歯内療法)とは、歯の神経を除去して根管をきれいにし、薬剤を充填してかぶせ物をする治療です。虫歯が進行して神経にまで達してしまい、炎症や感染を起こしている場合、根管治療を受けることで炎症や感染を治します。
また、根管治療は歯を長期間残すうえで大切な治療法です。虫歯が進行している状態のまま放置すれば、歯の根っこの先端まで炎症が拡大して化膿し激しい痛みを感じるようになります。炎症が続けば顎の骨を溶かしてしまい、その歯を失うリスクが高まるため、早期に根管治療を受けることが大切です。
当院は根管治療を行っており、再発リスクの低減に努めています。根管内をきれいに洗浄することで虫歯が再発するリスクを減らすことが可能です。
当院の根管治療は保険適用で治療を受けられ費用負担を最小限に抑えられますので、まずは当院へご相談ください。
当院の
一般歯科の主な診療項目
当院は虫歯治療のほかに、歯周病治療や入れ歯治療に対応しています。
歯周病治療
歯周病とは、歯周組織が「歯周病菌」に感染することで歯肉の腫れや出血、歯が抜けるなどの症状を起こす病気です。
歯周病は痛みや見た目の変化といった自覚症状がほとんどないまま進行していくため、気づいたときにはすでに歯周病が中程度以上に進行していたというケースも少なくありません。
歯を失う原因の多くは虫歯よりも歯周病によるものなので、将来的にできる限り多くの歯を残すためには歯周病の予防と治療が大切です。
歯周病を治すためには、セルフケアを行うことも重要です。歯周病治療によって症状が改善された場合でも、生活習慣や口腔ケアが変わらなければ歯周病は再発します。
歯肉の出血や腫れなどの自覚症状がなくても、まずは一度検査を受けにいらしてください。
入れ歯治療
虫歯や歯周病などで歯を失った場合、欠損部分の歯を補う治療法として、入れ歯をする選択肢があります。
1本だけ歯を失っても支障がないからと放置される方もいらっしゃいます。しかし、食事や会話を正常に行ったり、虫歯や歯周病リスクを減らしたりするためには、お口全体のバランスが成り立っていなければなりません。
歯がないまま放置すると、お口全体のバランスが徐々に悪くなっていき、虫歯や歯周病のリスク増加につながります。
また、人それぞれ口の形や口の中の状態は異なるため、入れ歯は患者さん自身に合うものを使用することが大切です。自身に合ったいい入れ歯は、入れ歯を入れている違和感がほとんどなく、口の中を気にせずに食事や会話を楽しむことが可能です。
当院は患者さん一人ひとりに合う入れ歯の作製に努めています。そのために、入れ歯を作製する前にお口の中の検査やヒアリングなどをおこなっておりますので、気兼ねなくご来院ください。
歯の健康を守るために治療後の定期検診も大切です
歯の健康を維持し続けるためには、治療だけでなく治療後の定期検診を受けて予防することも大切です。虫歯や歯周病は一度治療しても、数カ月で再発するリスクがあります。
早期発見・早期治療ができれば重症化するのを防げ、長い間歯の健康を維持することが可能です。たとえば、虫歯は歯が痛くなってから治療をすると歯を多く削る必要がありますが、定期検診で虫歯を早期発見できればほとんど歯を削らずにすみます。
当院は、患者さんの歯を可能な限り多く守れるようお口ケアのサポートをいたしますので、ぜひ治療後もお気軽に定期検診にいらしてください。